
異業種参入相次ぐ!今後 リフォーム会社はどう生き残る?
リフォーム業界は市場規模は拡大しているが、競合が多い業種!
リフォーム市場は、少子高齢化、個性化、多様化などで各世代とも快適な住まいを求めるようになったことで新築住宅市場と比べて、拡大が見込まれる分野です。
追記:2017/10/18
2025年のマンションリフォーム市場規模全体は2兆2,125億円で、2015年の1.14倍となる見込み。
マンションリフォーム推進協議会より
しかし、異業種からの新規参入が相次いでおり、
追記:2017/9/12
新築ビルダーのアエラホームがリフォーム事業に参入 初年度目標は15億。まずは、新築OBでノウハウを蓄積。体制を整えた後、他社で建築された物件のリフォーム獲得。
リフォーム産業新聞より
リフォーム業は年々競争が激化している業種の一つでもあります。
従来からある分類を整理すると、
- 住宅メーカー・デベロッパー・ゼネコンなどの大手
- リフォーム専門店
- 設計事務所
- 住宅設備・部品メーカー系の会社
- 電気・水道・ガスなどの設備工事会社
- 内装・屋根・塗装・板金などの工事会社
- 不動産仲介業・建材店・家具店・燃料店
リフォームのネット販売が増えている
それに加えて、最近では、
工事費込みで住宅リフォームをネットで販売するサイトが増えつつある。
アマゾン ヤフー 楽天 等の大手ECサイト
近年登場してきたリフォームWEB販専門サイト セカイエのリノコ
リノコはネットを武器に、
工事費コミコミの定額販売を仕掛けて急成長中のリフォームWEB販売サイト。
(追記: 2017年 グリーの子会社 セカイエの運営するリノコ 撤退)
リフォーム業は、現場の環境によって工事費が変動する商売なので、
「追加料金無」「日本全国どこでも対応」をキャッチフレーズに
大手のECサイトが定額リフォームに参入して来たことは、
リフォーム業にとって脅威と言えるかもしれない。
今まで「リフォームの価格、費用」は不透明な部分が多く、
この部分にメスを入れた感があります。
今後、消費者の反応が注目されます。
その他では、
生活用品を取り扱う総合スーパーのイオン
家電量販店のエディオングループ
異業種の中で、最もリフォームへの参入業者が多いのがホームセンター ビバホーム等
リフォーム全般を行う事は少なく、特定の分野に特化しています。
例えば、蛇口の交換」「ユニットバスの交換」「ドアの交換」等
設備機器の交換にまつわるリフォーム。
ますます激化するリフォーム市場で、あなたの会社が生き残るには!
ネットが普及してきて、リフォーム会社もネットで比較検討される時代。
今後 ますます激化するリフォーム市場で、生き残るには
あなたの会社が、お客様から選ばれる会社になるということです。
もともとリフォーム業は工事の規模により許可が入らない業種です。
リフォーム業の拡大と業者の膨張は悪徳業者の社会問題化に拍車をかけている事も事実です。
そういった事によりお客様も相当警戒しています。
お客様に安心・信頼される会社を目指す事が最重要です。・
それに加え
①徹底的な他社との差別化を行う。
②ユーザーに有益な情報を提供(発信)しながらユーザーとの関係を構築する。
③人と人との繋がりを大切にする地域密着型企業を目指す。
④SDGs(エスディージーズ)に取り組む (2021年6月26日 SDGs関する記述を追加しました。)
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
・徹底的な他社との差別化を行う
「差別化」とは、簡単に言えば他社と違う事をやることです。
大手や、ライバルと似たり寄ったりでは弱者は必ず負けてしまいます。得意分野を絞って徹底した差別化を図る事で優位に立ちます。
自社の得意分野を前面に出すことで、そのリフォームを必要とするお客様に見つけてもらいやすくなります。
成長するリフォーム会社の秘訣:効果的な差別化戦略の展開
リフォーム市場の新トレンド:独自のビジネスモデルで成功をつかむ企業の秘訣
・ユーザーに有益な情報を提供(発信)しながらユーザーとの関係を構築する。
ネットが普及した現在、ホームページやSNSでの情報発信は必要可欠であり非常に有用なツールです。
これらを活用し、自社のファンになってもらうために有益な情報を提供していきましょう。
・人と人との繋がりを大切にする地域密着型企業を目指す。
自社の周辺の地域で名前を良く目にしていていたり。クチコミでも評判が良かったりすると、地域の人に安心感を与えられます。
地域密着型企業を目指すなら、まずは自社の周辺の地域に住んでいる人たちに自社を知ってもらい、地域に根ざした強い基盤を持ちましょう。
・SDGs(エスディージーズ)に取り組む
SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標のことです。
建築業界はSDGsの達成を牽引できる業界として期待され、「優先度高く取り組むべき課題」として認識されていくでしょう。
したがって、SDGsの取り組みがビジネスチャンスにつながり、企業価値を向上させるでしょう。
SDGsの取り組み方についてはこちらに詳しく書きました。ご覧ください。
SDGs、中小の建築会社やリフォーム会社はなにから取り組むべきか